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『アナ雪』Let It Goの日本語歌詞には、確かにエルサの孤独感が足りない

【速報】アナと雪の女王の主題歌『ありのままで』の歌詞がトンデモ訳だったことが判明wwwwwこれはひどいwwwww : 妹はVIPPER

 

おれが思うに「Let it go」ってもの凄く孤独な歌なんだよ。
でもあのマヌケな日本語歌詞をみたスイーツどもはLet it goを「自由だぜ、イエー!」ぐらいのノリで捉えてんだよ。

 

これを見て実際に確認してみたけど、確かに日本語版の歌詞はちょっと前向きすぎる気がする。もちろん、関係者が誰一人そこに気づいていなかったはずは無いのだが。

 


一緒に歌おう『アナと雪の女王』「Let It Go<歌詞付Ver.>」 松たか子 - YouTube

 


FROZEN - Let It Go Sing-along | Official Disney HD ...

 

日本語版でも大まかな意味は受け継いでいるんだけど、「ありのままの姿見せるのよ」という歌詞が強く出すぎちゃってるせいで、エルサが自分のトラウマと向き合う覚悟を決めたかのように見えてしまう。

実際は、元記事にもあるように、周囲の拒絶を恐れ、他人を傷つけるのを恐れ、自分以外住めないような山奥へと逃げ出すシーンなので、一周して躁状態になっているというか、「あーもうヤダ!やりたいようにやらせてよ誰にも迷惑かけないから!」という、ある意味逆ギレと強がりの歌詞なんだよね。

最後の、「寒くないわ」のエルサの自慢気な顔も、英語版の歌詞を踏まえて見れば、心のどこかに「これでいい」とは思えない引っ掛かりがあるような、ある意味絶妙な表情に思えてくる。*1

 

ただ、日本語の歌詞が完全にダメかというと、そうでもないと思う。

エルサは生まれつき持った氷の魔法のおかげで、感情が高ぶる=魔法が暴発する、という人なので、そもそもこんな風に笑うことすら抑圧して生きてきた背景がある。

しかし今、そのエルサの作る氷の城は、実際にとても美しいし、エルサの動きもいきいきとしていて、抑えつけていた才能を生まれて初めて全力で駆使する喜びのようなものを感じる。

スカートから足を出して、思い切り床を踏みつけるところなんかは、女王として振舞っていた頃には決して見せられなかったであろう、少女時代の自由だったエルサの面影がある。

それに、原曲の方も、別バージョンとしてエンディングで使われているわけで。

これって、ハッピーエンド後に改めて聞くと、解放の歌としても読めますよ、という公式のメッセージに他ならない。*2

日本語歌詞の方も、そういう二重性を持たせたかったというのが本音なんじゃないですかね。

 

*1:この後、エルサは迎えに来た妹に前向きに自分の決心を語るのではなく、私のことは放っておいて、と告げて追い返す。ここに来る前とほとんど変わらない対応だ

*2:ただ、エンディングの方ではより前向きな感じに編集されている